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31番札所 竹林寺(ちくりんじ)


四国霊場八十八カ所第31番札所 五台山金色院竹林寺です。
真言宗智山派、本尊は文殊菩薩。
竹林寺本堂は国指定の重要文化財です。
竹林寺庭園は国指定の名勝です。

 当山は神亀元年(724)、聖武天皇の勅願を奉じた僧行基により開創された土佐屈指の古刹であります。当山の山号、五台山とは文殊菩薩の聖地として古くから道俗の信仰を集める中国の霊場五台山(中国山西省)に由来し、また、古来、当山本尊は「日本三文殊随一」と称され親しまれています。
 開創より時代は下り、大同年間には弘法大師が四国回国の砌(みぎり)、当山に錫を留め行法を修し堂宇を修築、爾来、当山は四国霊場第31番札所に定められるところとなりました。
 やがて江戸時代に至っては土佐藩主山内家の帰依を受け、藩主祈願寺として寺運は隆盛し、堂塔は土佐随一の荘厳を極めました。また、当山は古くから学山(学問寺)の性格を有し、その隆盛期には多くの学僧、修行僧が雲集。今日土佐の民謡よさこい節で唄われる僧純信も当山の脇坊に住す修行僧の一人でありました。
 その後、廃仏毀釈の難は当山といえどもこれを避けがたく一時衰微しましたが、近年、かつての山容寺観に復すべく伽藍の復興整備を進め、昭和55年には五重塔を再建し現在に至っております。 (接待所の説明板による)

2007年4月23日 訪れました。


 駐車場に車を置いて坂を下ってくると、ふもとから遍路道の
石段を登り出てくる広場に出ます。ここが正当な竹林寺の入り
口です。
 車で来た人の中には、坂を下りずに脇道を納経所に一直線
という方もおられます。そういう人は境内のようすもろくに見ず
にまた車に乗って出発です。 何のための八十八カ所巡りで
しょうか。


竹林寺は牧野植物園と共に高知市民によく親しまれている
お寺です。


四季折々に訪れると、木々のようすががらりと変わって
市街地から近くて公園全体が散策が楽しい場所です。

 
山門の中を覗くと、悪魔払いをしてくれている怖い仁王さんが見えます。


山門手前を右に曲がると虚空蔵菩薩堂があります。
ここは秋には大銀杏が黄色く色づき、紅葉の赤がポイントに
なり、また、カーブを描いた踏み石と一体になりたいへん美し
い場所です。

 
右には鐘楼、宝物館があり、その向こうに江戸時代初期に
藩主参詣の接待用に造営された客殿をもつ本坊があります。
客殿からは室町時代の高僧である夢窓国師が作った美しい
庭園を見ることができます。


この建物の右横に納経所があります。


鐘楼には立派な鐘があり、その音色は大晦日の
NHK「往く年来る年」でよく紹介されます。


山門をくぐると境内がひろがり、秋には紅葉が迎えてくれます。
奥には本堂への石段が見えています。

 
石段を上がると狛犬が迎えてくれますが、神仏混淆のなごりでしょうか。


手水舎は別にありますが、外にも自然石の手水鉢がありました。


国の重要文化財である本堂です。
文殊観音を本尊に祀ることから文殊堂とも呼ばれ、寛永二十一年
(1644)に二代藩主山内忠義公によって造営されました。
室町様式、五間四方、入母屋、こけら葺き


季候の良い春は大勢のお遍路さんが、次から次へと参ります。


本堂でお参りが済めば石段左手の大師堂にお参りします。
その向こうには五重塔があります。


五重塔を囲むように紅葉が色づきます。


境内にはいくつかの境内社があります。
そのうちの山門近くの日吉神社に行ってみました。

 
ここの狛犬はちょっと変わっています。「あ、うん」は形通りですが、その姿が子連れなのです。
しかも「うん」の方は子どもが仰向けになってじゃれています。かわいいですよ。


また、本堂右脇の奥にはツツジの咲く歓喜天がありました。


本堂から左奥に入ると、代々の住職さんたちと思われる、
大きな墓が並んでいます。更に西門の外にもありました。


五重塔を仰ぎ見ながら西門に向かうと、竹本土佐太夫という大きな石碑がありました。
明治時代の大阪で名をなした高知出身の浄瑠璃師が、大師堂の
修理費用を今で言うチャリティーショーを開いて寄進したのだそうです。


六地蔵ではなく、五地蔵です。
どういういわれか、説明がほしいなあ。

・・・と書いておいたら、2016/05/15に「なると4」さんが説明板があったことを掲示板から知らせてくれました。
これは「五智如来」といって、大日如来のさとりの世界を表した立体曼荼羅で、次のように並んでいるそうです。

 阿弥陀如来   不空成就如来

大日如来

宝生如来       阿閦如来


山頂から西門に下りてくる遍路道です。
ここも塀の直線と石畳、そして周りの緑が調和して美しい場所です。


西門です。右の灯籠台座には寄進者の中に才谷屋の名があります。

詳細は竹林寺(Wikipedia)

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