中浜万次郎は足摺半島の岬を西に回った中ノ浜の貧しい漁夫の次男として生まれました。
何十年か前にここを通って半島を一周したことがありましたが、今は新道が上を通っています。
集落の入り口に大きい案内板が掲げられています。
案内板横の防波堤には中浜万次郎物語の紙芝居絵がならんでいます。
そして、その前の階段を上ると顕彰碑があります。
「贈正五位中濱萬次郎翁記念碑」公爵徳川家達書で、昭和4年5月に建てられています。
裏面には一部剥落がありますが、寺石正路撰、畔柳完道書になる碑文がありました。
その碑文は新しい石版に彫られ、碑の下部にとりつけられていました。
さらに、平成3年には万次郎漂流150周年を機に新しく写真入りで生誕地の碑が建てられています。
上部には万次郎の写真、下部には救助されたジョン・ハウランド号の写真があります。
裏側には日本語と英語の碑文が並んでいました。
この狭い通りの中に万次郎の生家があったのです。
ここが生家跡ですが、今は何もありません、碑が建っているだけです。
碑の脇には、数十年前に取り壊された生家の復元計画を伝える高知新聞の記事が貼り付けられていました。