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宿毛貝塚


2013年2月14日(木)

宿毛高校裏あたりから道が分からなくなりました。散歩中の方に声を掛けてみました。
すると、丁寧に方角と、そこから見える建物を教えて頂くことができました。
そして、行っても何もありませんよ。と付け加えられました。


行って見るとなるほど、何もありませんが、わりと大きめの石碑が建てられていました。
それに、ここら辺りの町名も「貝塚」なんですね。
きっと縄文の昔にはあたりに集落があり、ここに貝殻と共にゴミを捨てていたのでしょう。
碑とは反対側に説明板がありました。


        国指定史跡   宿 毛 貝 塚

 「宿毛貝塚は、縄文時代中期(約4,000年前)〜後期(約3,000年前)の貝塚で、昭和32年7月27日に国の史跡に指定されています。
 貝塚は、当時の人たちが廃棄したごみ箱で、貝殻が最も目につきやすいことから貝塚と呼ばれておりこの宿毛貝塚からも縄文土器及び石器、獣骨、魚骨、貝類などが出土し、人骨も発見されています。
 明治後半に、郷土史家寺石正路によって初めて学術的に紹介され、それ以来四国西南部に所在する貝塚として、全国的にも有名な貝塚となり、また、昭和24年8月には、高知県教育委員会によって発掘調査が行われ、東と西の貝塚を持つ四国で最大規模の貝塚であることが確認され、東貝塚からは縄文人骨が発見されました。
 東貝塚と西貝塚は約60m離れた場所にあり、住居址等はまだ未発見ですが周辺に形成されていることが考えられます。なお、指定地のうち西貝塚については昭和53年度に公有化され、昭和61年度及び62年度に、史跡保存修理工事が実施され、整備が図られました。
 この貝塚は縄文時代の生活を知るうえで極めて貴重な遺構であり、私たちの祖先の歩みを理解するためにもかけがえのない文化遺産です。」

尋ねた人に言われた通り何も無かったねと思って元来た道を帰っていると、様子を見に
来てくれたのか、その高校裏で案内してくれた方とすれ違い、お礼を重ねて言ったことでした。
宿の人は親切に宿毛小学校の中の史跡にわざわざ案内してくれたし、柏島の人も道を
訪ねたとき丁寧に教えてもらえたし、またここでも幡多の人は親切だと思いました。

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