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大高坂松王丸碑


2006年5月24日 高知市役所に用事があり地下駐車場に車を置いて用事を済ませました。
 以前からここには高知城の元の主、大高坂松王丸の碑があると聞いていたのですが、いつでも見られるという気持ちがあり、今まで意識して見たことがありませんでした。そこで、今日はちょうどデジカメも持っているし、どこにあるか見てみようという気持ちになりました。


 その碑は玄関前の広場の南部分にありました。普段は広場
の北部分にある地下駐車場出口から出てまっすぐ玄関に入る
ので、まったく見えていなかったのです。
 大きな自然石を削ったような碑でした。脇には松王丸に関
する説明板と「大高坂神社址」という碑も添えられています。

大 高 坂 松 王 丸

 南北朝時代、大高坂松王丸は大高坂城の城主だった。当時の土佐は北朝方が優勢だったが、南朝方も松王丸を中心に頑張っていて、両派の激しい戦いが続いていた。1338年、後醍醐天皇の皇子・花園宮満良親王が武将を伴い入国したため、南朝方は一時勢いを盛り返した。そこで北朝方は升形付近に砦を築き攻撃を開始した。「佐伯文書」によると、1340年に大高坂城は陥落し松王丸も戦死したという。1829年この近辺で戦死者を供養する古碑が出土した。その近くに祠が作られ大高坂神社として祀られていたが、戦災により焼失し、後、久万の松熊神社に遷座した。
1992(平成4)年11月 高知市

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