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開成門

高知県保護有形文化財(昭和32年10月22日指定)
 本門は、土佐藩が殖産興業・西洋科学振興等の目的で慶応2年(1866)2月に創設した開成館の表門として、現在の高知市九反田に建設されたものであり、その後三度の移築を経て現在に至っている。開成とは、「物を開き努めを成す」の意である。
 三間の薬医門(本柱が門の中心から前方にずれて、本柱と控柱を結ぶ梁の中間の上に切妻屋根を乗せた門)で両側に袖塀がついている。門全体の姿形は釣り合いが良く、柱、桁、梁等の部材の木割は雄大で、特に板蟇股箕束は江戸時代中期以前の形式をよくとどめており、藩政時代の遺構として貴重なものである。また、移築前の主柱礎石は本校校内に移設保存することとした。(以上は門前の県教委説明板による)


2003年2月2日 小津高校を訪れました。


後ろは高知小津高等学校の校舎


門の左に自然石の石碑があります。題額は開成門
と書かれているようですが、よくわかりません。


右側にはこの木製の立て札が立てられています。
書かれていることは同じだろうか判らないですが。


門前には戊申戦争時の大砲の砲身が飾ってある。
戊辰戦争時、大砲は重いので持って行かず、戦場に着くまでに
順次調達していったとのこと。会津から帰るときも順次売り払い
残ったのがこの1門だけと聞いたことがある。
大変貴重なものだと思うが、いつのまにか門前からは消えている。

開成門は前田秀徳著「龍馬からのメッセージ」に掲載されています。

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