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教授館跡


2003年10月24日

近くに用事があったのでデジカメ片手に少し歩いて、今までに抜かっていた教授館跡に行ってみました。


 大橋通商店街を北に、帯屋町との交差点まで来ました。


 目の前に見える変わった建築物は「ひろめ市場」です。


 中ではさまざまな地場産品売り場が並び、その場で食べることができます。ビールや酒を
売る店もあり、テーブルや椅子もたっぷりあり私たちの仲間内では、ここで宴会を催すことも
あります。
 この裏側の北の通りまで出ると向かい側に二つの学校があります。
向かって左が土佐女子中高校で、右が追手前高校です。
 通りを渡り、土佐女子中高校の前を進みます。


校舎に沿った歩道脇に「北会所並教授j館址」という石碑と説明の黒い石碑が立っています。


 南会所とともに藩の政治を行う北会所の中で
享保17年(1732)から会所講として月一回程度
藩士の教育を行っていました。


8代藩主、山内豊敷(とよのぶ)が宝暦10年(1760)に常設の藩校として創設しました。
 9代藩主、山内豊雍(とよちか)は教授館(こうじゅかん)と改称しました。
 谷真潮、宮地春樹、戸部良煕などが教授役で、朱子学を中心に藩士の
教育にあたりました。
 13代藩主、山内豊煕(とよてる)まで熱意をもって館を運営してきましたが、
豊煕没後は急速に衰えました。 というのは、教授内容が時代についていけず、
また、郷士、庄屋、村役人の学問向上などにより、教授館が有名無実となったのです。

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