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七人ミサキ(伝)


 大川村の井野川辺りだったと思う。県道の上に車一台が通れる細い道路があった。上から降りてきて、もうすぐ県道に出るなあと思った時、ふと左の山側を見ると墓らしい影が浮かんだ。車を停めて近寄ってみると立派な墓と、すぐ近くに傾いてはいたが木の祠があった。はじめは気がつかなかったがやがて白い苔がついた四角い石の塊があり、文字が刻まれていることに気がついた。


 有名な土佐の幽霊ばなしに、長宗我部元親の長男が戸次川で戦死した後、
後継者を決めるに当たってのもめごとから関係者7人が殺され、怨霊となったという。


七人ミサキは中四国でいくつか話があるようだ。ここ大川村にもあったようだ。