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室戸岬乱礁遊歩道

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祝!室戸ジオパークは2011年9月17日世界ジオパークネットワークへの加盟が認証されました。


室戸岬は国指定の名勝です。また、室戸岬亜熱帯性樹林及び海岸植物群落は国指定の天然記念物です。

2010年9月22日、2011年3月3日
 太古の歴史は大地に刻まれています。土佐の歴史散歩では最も古い時代のもの。
 その室戸ジオパークのうち、岬の部分を歩いてきました。


お彼岸を過ぎて、今年の暑い夏の最後の暑い日になりました。
室戸市観光協会の窓口にある展望台に登り海岸を眺めました。


岩礁の向こうに太平洋が目の前に見えています。ここから国道を東に遊歩道の端まで約1km歩きます。


途中の道路脇ではアコウの根がしっかりと岩をつかむようすが見えていました。


左の山際に真っ白い青年空海の像が立つ下を通り過ぎて、右側の海岸に出ます。


遊歩道はコンクリートで舗装されているので、特別な靴でなくても歩いて楽しむことができます。


海岸なのに池があります。ホテイアオイが涼しげに咲いていました。


弘法大師の行水池と呼ばれています。
波打ち際で浸食された岩が、長い間の幾度かの地震でここまで上がってきたということです。


堆積地層がまだ水平な時に、この部分に下からマグマが上がってきて、この部分で冷えて固まった
のだそうです。地球のダイナミックな動きが感じられる風景が広がっています。


ポットホールといって、小さなくぼみに入った小さな石が波打ち際の波で
動いているうちにくぼみが次第に大きくなってきたものだそうです。
ここは波打ち際より高く、地震による隆起が起きたことがわかります。


タフォニーと呼ばれ、岩の組織の隙間に海水がしみこみ、塩分が結晶し成長すると岩が剥がれるようです。
これも波打ち際で起きる現象で、隆起によってここまで上がってきたといえます。


昔の公家さんのかぶっていた烏帽子に似た岩だ。斑レイ岩でできています。


斑レイ岩はマグマが地下でゆっくり冷えて結晶が成長し固まったものだそうです。
白い斜長石の部分と黒い輝石の部分が肉眼ではっきり見えますが、地下にあるはずのものがここにあります。


岩の側面についたヤッコカンザシの巣穴。(セメントがついたような部分)
海面からこの高さまで隆起した時間を考えると約2800年前のものだそうです。
上部のものと下部のものでは約100〜1000年の差があるという。


ハマアザミの草原のすぐ向こうに岩礁が見えています。


振り返ると先ほどの烏帽子岩が見えていました。


紀貫之の「土佐日記」に書かれた御崎の泊の記念碑が建てられていました。竜舌蘭の花が高くそびえています。


偽礫岩といわれて、海底に積もった砂と泥が地震により舞い上がると、小さい塊になった泥に砂が付着し、
そのまま堆積して固まり、一見礫岩のように見えるそうです。


立ち上がった層の岩とハマナデシコ。


もともと水平に積もっていた地層が、ものすごい圧力でぐちゃぐちゃになっています。


垂直に立てられた地層などが見え、最高に地殻運動のパワーを感じる場所です。


乱礁の間から見える中岡真太郎像。ここは最高のパワースポットです。

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