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24番札所 最御崎寺(ほつみさきじ)とその周辺


2004年10月16日 久しぶりに室戸に行ってきました。今日のメインは最御崎寺です。

 境内の案内板によると、四国霊場第24番札所「室戸山明星院最御崎寺」。宗派は真言宗豊山派、お寺の御本尊は虚空蔵菩薩。
 大同2年(808)唐から帰った弘法大師が再びこの地を訪れ、お寺を建立し虚空蔵菩薩を安置したのがはじまりといいます。
 こういう、昔から人の手が入り、しかもずっと掃除をしたり修理をしたりして、大事に何代も保たれてきた場所が好きです。


駐車場からの参道階段登り口です。右のアスファルト道の方が楽でした。


「室戸山」の額がかかった仁王門です。その前には弘法大師の像が。

 


門内の仁王様、木造の方はもうずいぶん痛々しいお姿でしたが、裏の仁王様は青銅製のようできれいな状態でした。


手水鉢には寛政10年(1799)の年号がありました。


昭和60年再建の太子堂です。


二階部分が丸い昭和54年再建の多宝塔です。


立派な鐘楼堂です。
山内忠義公により慶安元年(1648)に建てられたものだそうです。


大正13年再建の本堂です。
お遍路さんがひっきりなしに参っていました。

 


海の塩や風に痛めつけられていますが、細かい彫刻が施されているのが見えました。


本堂脇には「クワズイモ」が植えられていて、逸話が添えられていました。
曰く、「弘法大師がある家に立ち寄り、腹が減ったのでそこの芋を食べさせて欲しいと言ったところ、
心の貧しい農夫はこれは食べられない芋ですと答えた。それ以来本当に食べられない芋になった。」

 


裏の方には鐘突き堂や、一言お願い地蔵があり、親指ほどの小さくてかわいいお地蔵さんがたくさん並んでいました。


寺のすぐ海側の下には灯台があります。今日の空は青く、海はもっと青かった。
明治32年(1900)に完成、190万カンデラという光度で、光達距離は56kmだそうです。

 


灯台下の海岸道路脇には陸援隊長中岡慎太郎の銅像が太平洋に向かって立っていました。


この位置から見るとバランスがとれて見えますね。


慎太郎像から少し国道を進むと弘法大師(空海)が修行したという洞窟がありました。


その昔にはすぐ前まで波が来ていたのかもしれません。この洞窟内部から見えるのは"空と海"だけ・・・。


さらに少し国道を進むといつの間にできたのか、白くて大きい青年大師像がありました。
これだけ大きいなら室戸岬を回る船からも見えますね。


帰りには美しい夕日が見送ってくれました。

詳細は最御崎寺(Wikipedia) 最御崎寺

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