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上林暁生家など


2010年8月7日 幡多方面の史跡を巡りました。

上林暁(1902年10月6日〜1980年8月28日)は高知県幡多郡出身の小説家で、本名は徳廣巌城。
芥川龍之介に傾倒し、県立三中(中村高校)時代から小説家になる夢を持っていた。1921年熊本五高(熊本大学)に入学し、懸賞創作「岐阜提燈」が入選。
入学後しばらく寮に住んだが、のち熊本市上林町に住んだのが筆名の由来。東京帝大に進学し、卒業後は改造社に入社、同人雑誌「風車」を刊行、作品を発表していった。
代表作は「薔薇盗人」「聖ヨハネ病院にて」「春の坂」「白い屋形船」「ブロンズの首」など。作品のすべてが短編小説であり、中、長編小説はない。


入野の公園を西進してT字路交差点で右方向に見える墓所の案内。この山の上に墓所がある。


晩年の写真入りの小さな説明板がある。


そして、公園の地図も添えてある。


墓所の案内から北進すると生家があった。


昔はカイコを飼っていたのだろう、敷地内には土曜、日曜、祝日に開館するという蚕室文庫画廊がある。

(2010/8/18)
砂浜の道路から松林に入ると、独特の形の「あかつき館」がある。


中学時代から小説家を志した上林暁の生涯を納めた記念館である。


1階は図書館などになっていて、2階に上林暁の五高時代からの交流を示す写真や作品の数々、
そして病床で苦闘し、妹の協力を得ながら絶筆となった原稿などの資料が展示されている。

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