土佐の歴史散歩南国市北部>豊岡上天神社

豊岡上天神社


2015年9月3日 早い秋の素晴らしく良い天気でした。

 豊岡上天神社は旧郷社であり、延喜式内社の土佐21坐のひとつで、豊宇氣姫命を祭っています。
 長宗我部家代々の地である岡豊山の南山麓近く、国分川との狭い地域にあります。
 岡豊山西方にもう一社の式内社の小野神社があり、岡豊山東方には同じく式内社の殖田神社があります。
 国衙跡や国分寺もすぐ近くで、古代から豊穣の地であり政治的にも重要な地域だったのでしょう。


 香美市の新改地区から発した新改川は、南国市国府で奈路地区からの領石川と合流し国分川
となり、国分寺や岡豊山の南を流れ下り浦戸湾へ注ぎます。
 その国分川の堤防近くからは、のどかな畑地の中、岡豊山を背景に小さな神社が見えますが、
ここが豊岡上天神社です。
 延喜式内社という古い歴史があるのですが、それにしては社叢が侘しい感じがします。


笠木、島木が落ちてしまって扁額も割れてしまった鳥居がかわいそう。
柱に刻まれた文字を見ると、この鳥居は昭和7年生まれでした。


阿吽の狛犬さんは美しい彫刻のある台座に座っています。


鳥居から落ちて割れていた扁額です。


きれいに草刈りをしてある境内と、こぢんまりとして手入れもされているようすの社殿です。


社殿に架けられた扁額です。


小さな可愛い本殿です。


ふり返ると国分川の堤防が見えました。

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