2008年3月29日
以前から医大付近に立っている小蓮地域の看板に小蓮古墳と書かれているのを見て、気になっていました。
今日はそこを訪ねてみました。
ここは、6世紀後半の古代豪族が作ったとみられる、直径二十数m、高さ7mの円墳で、しかも横穴式
古墳としては県下最大規模です。
高知医大の北、岡豊病院の駐車場に申し訳ないけど車を置かせてもらいました。
そこから東へ少し歩くと小さな立て札がみつかり、角を曲がって細い坂道に入りました。
なおも歩き、二つ目の立て札がみつかりました。ここも左に、階段があります。
遺跡が近づいたなと、期待がふくらみます。
なだらかな石段を登り、すぐに入り口らしい場所にたどりつきました。
高知県史跡、小蓮古墳という石柱が立っています。そして、危険ですという立て札が。
絶対に入らないでください、でした。せっかく来たのに入り口しか見えません。
横にして乗せられた石が未だにしっかりと天井を支えています。
中に入らないで、入り口から撮影します。
カメラを突き出して腕だけ中に・・・。10mぐらいの横穴がありました。玄室には割石が敷き詰められています。
副葬品には須恵器、金銅製中空玉、金環、鉄刀子、鉄鏃、馬具などが出土したといいます。
周囲はどうなっているんだろうと歩くと竹林になっていました。
竹が何もかも、円墳の一部も突き通して生えています。
これは何のための穴でしょう。その昔、盗掘した穴だったりして。
東側下方に小道が見えました。切り通しになって南北を結んでいます。
切り通しの道の向こうに小祠が見えました。
こちらの石段脇にも小祠がありました。
切り通しに下りてみました。
切り通しの向こう側に見えた小祠です。古い宮がうち捨てられ、新しい宮が祀られています。
これをみると結構信心する人がいるのですね。
一段高いところにもうひとつの小祠がありました。
石段を下りて帰ります。岡豊城跡が目の前に見えました。
小蓮古墳は前田秀徳著「龍馬からのメッセージ」に掲載されています。