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比江の塔跡(比江廃寺)


2004年11月14日 以前から気になっていた比江廃寺跡を探索に行ってきました。
国府に入り車をゆっくり走らせていくと、この日はすぐに見つかりました。


 写真左から手前に向けて道路がありますが、細い道路でクランクになっていて運転に集中して
しまうので、今までに何度かここを通過していたのですが気がつきませんでした。


 車を置き敷地に入って見渡すと、ほとんど何もないのですが、中心部に何かありそうです。


近付いてよく見ると、石柱には「史蹟比江塔址」とあります。


国分寺ができる以前、五重塔がここにありました。
これが塔の礎石で、ここに塔の中心の柱が立っていました。
中心部の小さい穴には仏舎利が納められていたはず。
県内ただひとつの白鳳時代の礎石だそうです。


敷地の端に立っていたのは、比江廃寺の昔のようすを想像して描いたもので、原画を描いたのは大野龍夫さん。
当時の塔の高さは柱穴の40倍とされていて、現在の法隆寺の塔より少し低い五重塔が存在していたと考えられています。
また、周辺から発掘された出土物により、相当大規模な寺院であったことが推測されています。
比江廃寺塔跡は国指定の史跡です。

比江廃寺跡は前田秀徳著「龍馬からのメッセージ」に掲載されています。

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