2002年まで坂本家墓所は高知市の丹中山(たんちやま)の豊かな緑の林の中に第一墓所と第二墓所に分かれてありました。
1998年 −−>2002年3月
第一墓所は丹中山の頂上近くにあって、坂本龍馬の曾祖父である八平直海、祖父の八蔵直澄などが眠っていました。
ところが、大切に護るべき価値のあるこの墓地山が高知県や市の不手際で不動産業者の手に渡ってしまい、地域住民や全国の龍馬ファンが反対運動を行ったにもかかわらず、とうとう第一墓所は移動せざるを得なくなりました。
1998年 −−>2002年5月
第二墓所には坂本龍馬の父の八平直足、母の幸、兄の権平直方、直、乙女、栄などの墓があります。
第二墓所は第一墓所より下にあり、反対運動があることを考え不動産業者もなんとかそのまま残すことにしたようです。
また、この周辺のわずかばかりの土地を高知市が買い取り、公園にするようなこともききました。
2002年7月 −−>2003年1月
第一墓所にあった墓石は移動して第二墓所の最後列に追加されました。
背景の様子を見れば次第に山が削られて行ったのがわかるでしょう。 まだまだ、これから変わっていくでしょう。−>「高知市墓地公園丹中山」
また、坂本家第二墓所の下の段の東南端あたりに草に埋もれて2基の墓があります。
ひとつは戒名が剥離して不明ですが、側面には「弘化乙巳二年九月十三日」、「柴田作衛門妻、坂本八平女」と書かれています。もしかするとこれが本当の栄の墓かもしれないし、まったく知られていない龍馬の姉かもしれません。
手前の墓は柴田宇左右衛門勝成の墓です。
坂本乙女の墓は山本泰三著「土佐の墓」に掲載されています。
坂本家第一墓所、第二墓所は前田秀徳著「龍馬からのメッセージ」に掲載されています。