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(ひじり)神社


2003年4月19日に播磨屋墓地を訪問、同時に撮影していたが、アップし忘れていたので、2008年6月4日にアップする。


聖神社は高知市横浜文化センターの脇にある小さな神社です。


小さな神社ですが、何かいわれがありそうです。


「聖神社」という扁額がかかっています。平成元年という新しい鳥居です。


でも、この手水鉢は文政十一年に奉納されています。

階段脇に建てられていた御由緒書きには、次のように書かれていました。
すごいです。源希義公の魂をお祭りしているようです。

聖 神 社 の 御 由 緒

御祭神 不詳(伝、源 希義(みなもと まれよし)公の霊)
鎮座地 高知市横浜1313番地
夏祭り 7月7日 秋祭り 10月8日
御由緒 創建年月、沿革未詳。通称「ごんげん様」
 当社には「からこら殿」という小さな蔵があり、革籠がひとつ納められている。この革籠の中身については
古来より諸説があるが、源希義公の遺品ではないかといわれている。
 頼朝の弟で土佐に流されていた希義公は、兄の挙兵を知るやこれに呼応しようとするが、平家方の蓮池・
平田軍に追われ討ち死にした。その遺品を船で京に輸送中嵐に遭い船が転覆し、数々の遺品がこの辺りの
海岸に漂着したという。これを土地の人々は「エブリ」という道具でかき集め、この籠に収め薄幸の源氏の若
武者の霊を慰めたといわれる。
 今日でも高南の総鎮守、若草八幡宮の御~幸祭には必ずこの革籠が先供をすることから、源氏との浅か
らぬ関わりが考えられる。
 当社の故地が、横浜小学校の一部に組み入れられたことから、一時、中の谷の谷口に鎮座していたが、
昭和56年10月、再びゆかりの地に戻り今に至る。現在は境内地の一部が仁井田神社の御旅所となってい
る。なお、「からこら殿」の名の由来は、この革籠を振るとカラコロと音がするからといわれるが、中を確かめ
たものはいない。

     平成3年3月吉日      仁井田神社総代会

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