土佐の歴史散歩高知市西部>山内豊福墓

山内豊福墓


2010年4月18日


桜の名所ともなっている、高知市水道局旭浄水場の水源地山です。


桜の木々の間に水源地の施設と並んで大きい墓石があります。


山内豊福の墓です。説明板も立っています。


説明板は「悲劇の殿様 山内摂津守豊福(とよよし)」
というタイトルです。何が悲劇だったのか気になりますね。


「幕末の政局にあって、容堂公の弟分として国事に奔走。長州の放った一発で鳥羽・伏見の
戦いが勃発。心ならずもの倒幕の荒波にのまれた土佐本藩の度重なる本藩交流の命に対し、
土佐麻布支藩藩主・山内摂津守豊福と妻典子は、徳川家に対し忠に生きるか、土佐本藩に
対し孝に生きるか苦慮する中、幕府・本藩共に自重を促す中、慶応四年(1868)一月十三日夜、
夫婦とも自害。二人の娘、邦姫、豊姫を残していくことの親のつらさを心情吐露した遺書は、
今に伝えられ涙なくして語ること叶わず、万感胸にせまるものがある。」
と説明板には語られています。

山内豊福の墓は山本泰三著「土佐の墓」に掲載されています。

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