寺田寅彦像

２０１８年７月２５日　訪れました。この像は昨日除幕式を行ったばかりのほやほやでした。

この像の除幕式と同じ日にオープンした、後ろの建物オーテピアには、高知県市合築図書館、
みらい科学館、プラネタリウムなどが入っています。
物理学、随筆、絵画、音楽、俳句などの多彩な才能を発揮した寺田寅彦にふさわしい場所です。

像は追手筋に向いて立っています。中の橋通商店街が東側に見えます。

彼が勉学に励んだ追手前高校（旧制第一中学校）が追手筋を挟んで見えます。
関連する施設は県立文学館内の寺田寅彦記念室、旧邸復元の寺田寅彦記念館があります。

彼の右手が椿の花を持っています。足下にも椿の花のレリーフがあります。
俳句の師でもある夏目漱石の「落ちざまに虻を伏せたる椿かな」に触発され研究したといいます。

台座には「ねえ君、ふしぎだと思いませんか」と彫られています。
この像は、学生たちに親しくこの言葉を投げかけていたのを知った彫刻家大野良一さんの作品です。

像の後には少し距離を置いて、彼の説明やゆかりの地の案内地図などが掲示されています。
像の後にも建立記が彫られているなど、後からも像を見て欲しいという願いからだそうです。