2015年10月18日 「とわけさま」を訪れました。
社名を昔風に読むと、「あまのいはとわけやすくたまぬしあまつかみやしろ」
だそうですが、この「とわけさま」は庶民にとって呼びやすく親しめると思います。
いの町を流れる仁淀川を遡り、出来地(できじ)の橋を過ぎると間もなく
ラーメンのおいしい「自由軒」があります。その前に小さい橋があり対岸の
宮が奈路(みやがなろ)という集落に入ります。そしてなお上流に向かって
100mほど進みます。
上の戸別様の看板のとおり、こちら側は、いの町の隣の越知町になります。
楠の大木とその周りには神様が休むと言われるナギの大木が何本も立
つ境内に出ます。
うねるような枝を持つクスの大木の前に鳥居がありました。この境内の前に流れる川は仁淀川の
支流で上八川川です。仁淀川本流とはつい先ほど通って来た出来地で合流しています。
延喜式内社としては、いの町の神谷(こうのたに)の貴船神社も伝えられて来ましたが、
明治になって当社が式内社として確定されたということです。
鳥居にかかっていた扁額です。字数が多いので小さな文字が一列に並んでいます。
かわいい感じの阿吽の狛犬さんです。
明治6年に奉献された手水鉢です。
拝殿と、その奥の鞘殿に覆われた本殿です。
向拝の中の扁額です。
周辺の樹木が台風で倒れるなどして本殿が被害を受けたから、丈夫な鞘殿を建てたそうです。
小規模な集落なのによく手入れが行き届いています。