2005年12月17日(土)
安芸国虎のご先祖は、壬申の乱で敗北したので土佐に流された蘇我赤兄だといわれています。
安芸の歴史に詳しい方に教えていただき、安芸氏の祖先を祀った蘇我神社というのがあることを知りました。
その方に書いていただいた地図を見ると安芸川と伊尾木川の中間にあることしかわかりません。
そこで、安芸川から伊尾木川までそれらしい道路を走ってみましたがだめでした。
引き返す途中で年配の人に会ったので蘇我神社はどこでしょうと聞いてみました。
これが正解で、「蘇我様は・・・」といいながら、もっと山際に入ったところということを教えていただき、いちばん山際の道路まで出ました。
小さい川があり、両岸に道路が走っているところに出たところで再び年配の方を見つけ「蘇我様は?」と聞くとすぐ近くだと説明いただきました。
少し川に沿って行くと畑の向こうに階段と鳥居が見えました。
このあたりには、ものすごく古そうな家と、新築の家が混在しています。
古い歴史を大事にする人が生活していることは確かですが、
寂れることなく世代交代が始まっています。
階段が始まる場所のすぐ横にありました。いったい何だろう?
屋根の下にまた屋根の付いた納骨堂のようなものが・・・
階段の上には前後に支えのある、小さいけれど立派な鳥居が立っていました。
拝殿は比較的新しいようです。
鳥居の額を見るとかすかに蘇我神社と読める。
この神社を表す文字らしいものはこれだけ。神社の説明板も何もありません。
例によって狛犬さん、んん?右の狛犬さんの口はどうなっているの?
ここに写真を貼り付けるまで気がつきませんでしたが、光の当たり具合なのかこの狛犬さんは何か変だなあ。
ところで、右の狛犬さんの台座には「西伯利亜」と左の狛犬さんの台座には「凱旋記念」と彫られていました。
大正十一年の奉納です。
拝殿の後ろにある本殿です。
小さいながらも形の整ったものでした。
境内はきちんと手入れされていて、「蘇我様は」という呼び方と共に、地元の人々に
大切にされているのがわかり、安らいだ気持ちになりました。