土佐の歴史散歩高知市西部>山内豊福墓

山内豊福墓



桜の名所ともなっている、高知市旭浄水場の水源地山です。


桜の木々の間に水源地の施設と並んで大きい墓石があります。


山内豊福の墓です。説明板も立っています。


説明板は「悲劇の殿様 山内摂津守豊福(とよよし)」
というタイトルです。何が悲劇だったのか気になりますね。


「幕末の政局にあって、容堂公の弟分として国事に奔走。長州の
放った一発で鳥羽・伏見の戦いが勃発。心ならずもの倒幕の荒波に
のまれた土佐本藩の度重なる本藩交流の命に対し、土佐麻布支藩
藩主・山内摂津守豊福と妻典子は、徳川家に対し忠に生きるか、
土佐本藩に対し孝に生きるか苦慮する中、幕府・本藩共に自重を
促す中、慶応四年(1868)一月十三日夜、夫婦とも自害。二人の娘、
邦姫、豊姫を残していくことの親のつらさを心情吐露した遺書は、
今に伝えられ涙なくして語ること叶わず、万感胸にせまるものがある。」
と説明板には語られています。

山内豊福の墓は山本泰三著「土佐の墓」に掲載されています。

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